辞めるとか捨てるとかについて
以前、断捨離が流行ったことがある。それだけブームになるんだから、多くの人が物が捨てられなくて困っていたのだろう。
というのは、皆が簡単に物を捨てていたら、断捨離なんてものが開発されたって「え? そんなの当たり前でしょ? 普段から捨てているから何も溜まっていないけど」で終わってしまうから。
まあそんなこんなで断捨離が流行ったわけだけど、日本人(外国人は知らない)は結構物を捨てたりとか、何かを辞めるというのが苦手なんじゃないかと思う。
例えば、会社だって転職という選択肢がありながら、やはりずっと働くことを望む人が多い。それは待遇などが悪くなるからそのままいた方が良いということなんだろうか。
会社でなくても学校なんかで部活を始め、卒業するまでずっと同じ部活を続ける。別に途中で辞めても良いと思うし、他の部活がおもしろそうなら一旦今いる部活を辞めてそっちに入っても良さそうだ。
でも多くの人はそんなことはしない。
なぜやらないのか。捨てるとか辞めるとかって体力がいることだからかも。
捨てる時「本当に捨てても大丈夫だろうか?」「後で使うことないかな?」などいろいろ思い悩んでしまう。
辞める時「辞めたら人に何か言われないかな?」みたいなことを想像してしまう。
なんだかんだ体力を使うから億劫になる。今の状況を我慢している方が楽だ、そういうふうに思うのかも。
でも捨てたり辞めたりする瞬間に体力を使うとしても、その後は体力を消費しない。
捨てたり辞めたりするよりも我慢する方が疲れなさそうだと思うかもしれないけど、地味な体力の消費が我慢によって続くのなら捨てたりやめたりした方が良いと自分は思う。
ちょっと面倒でも捨てたり辞めたりするのが大事なんじゃないだろうか。体力だけでなく時間などの新たな資源の確保のために、辞めること、捨てることについて検討してみよう。