就活失敗した俺の話を聞いてくれ

「就活やめるのもありかもしれない」「いや就活やらないなんて終わってんだろ」人それぞれ思うことはあるかもしれない。その「思う」という行為をさせることができれば、自分としては書いてよかったと思える。

面倒臭いという感情をバネに生きる

自分は昔から「じいさんくさい」と言われるような人間で、あまり動きたくなく、活動的ではない人間だ。

 

基本的にやる気がない。たまにおもしろいと思ったことには物凄いエネルギーを発揮して集中するが、大体ボーッとしている。

 

そうは言ってもボーッとしているだけでは生きていけないので、仕方なく動く時もある。

 

そんな自分が友達に出会って、起業を目指している。昔の自分では到底考えられない。なぜなら自分はお金も興味がないし、できることなら動かずに生きていきたいからだ。

 

起業なんて「動かないこと」の対極にあるものだと思う。

 

でも起業は必ずしもバリバリ動く人御用達というわけでもなさそうだ、ということに最近気づいた。

 

例えば、今回友達と起業した場合、同じ職場の人間は友達のみである。これは職場の人間環境としては申し分ない。

 

また勤務体系もベストだ。自分はスーパーフレックス制などとふざけて言っているが、基本的に細かい勤務時間は決めていない。集まれる時に集まり、動きたい時に動いている。

 

やっていることは自宅でもできるので、帰宅後もやっているが、人から強制されているわけではないので、地味な作業であっても比較的楽しんでやっている。

 

自分達で起業すると、全てが自分達次第なのだ。もちろん失敗したら全部自分達のせいになるが、それでも環境を自分達で設定できるのは嬉しい。正直、働いているという感覚がない。

 

一見、働いているという感覚がないと、遊びみたいで駄目なんじゃないかと思われそうだが、できれば今後、働いているという感覚がない状態で稼げるようにしたいと考えている。働いているという感覚がなければ、ゲームをやっている時みたいにずっと作業できるからだ。

 

「好きなことで生きていく」という言葉を初めて聞いた時、「何を甘っちょろいことを」と思ったが、今考えると、好きなことで生きていけるのが最強なんだろうな、と思う。無限に作業できる人が負けるわけがない。

 

 

 

昔、サークルの後輩に「先輩は就職せず起業とかしそうです」と言われたことがある。まさか自分が面倒臭そうな起業をするとは思っていなかったので「そんなことはないよ」と答えた。

 

でも後輩は既に自分の本質を見抜いていたのかもしれない。何もかも面倒臭いと感じる人間だからこそ、最も面倒臭さを最小化できる方向へ向かうんじゃないかと。